<投薬>:クスリの飲ませ方
ワンちゃん・ネコちゃんにクスリを飲ませるのはとても大変です。
普段、診察の中の会話でも”クスリを飲むのが苦手で、口から出してしまう、クスリだけ残してしまうので飲ませられない”という話は多いです。これから、ワンちゃんはフィラリア薬が始まりますし、シニアのワンちゃん・ネコちゃんは毎日飲むクスリもでてきます。その中で、投薬が少しでも負担にならないためのポイントです。
.
★クスリの剤型を選ぼう★
◎錠剤・・・直接口の中へ入れて投薬する方法。
何かおいしい物に包んで投薬する方法。
今は、チキン、バニラ、ベーコンなどのフレーバーのついた錠剤もあります。
※また錠剤を穴の中に入れて包む『ピルポケット』という補助ツールもあります。
ピルポケットはお肉タイプの投薬補助ツールです。
真ん中にクスリを入れる穴があります。手でギュッとつまむとクスリを上手に包み込むことができます。
犬用と猫用があり、チキン味になっています。
☆病院にサンプルがありますので、試してみたい方は声をかけて下さい。
.
Q.おいしい物に包むって?
A. 缶詰、またはドライフードをふやかしたもの。
・鶏のササミ
・チーズ
・パン など
ネコちゃんはちゅ~るやバニラアイスに包むと投薬しやすいです。
.
◎液体・・・クスリを液体に溶いて、スポイトなどを使って口へ投薬する方法。
ゴハンにかけて投薬する方法。
甘くすると飲みやすいです。
.
◎粉剤・・・ゴハンにふりかけて投薬する方法。
液体に溶かして投薬する方法。
おいしい物に練りこんで投薬する方法。
.
◎チュアブル(お肉タイプ)
ワンちゃんの予防薬(ノミ・ダニ・フィラリア)やサプリメントなどに多く、はじめからお肉タイプなので、
そのまま飲ませることができて、嗜好性も良いので、喜んで食べてくれます。
.
≪投薬のコツ≫
・まずは、クスリだと見つからないこと。見えない場所で投薬の準備をして下さい。
・投薬後は、ご褒美を与えたり、遊んだり、ほめて下さい。何日か投薬する場合は、次から嫌がられない為にも。
.
≪投薬のリスク≫
・嫌な思いをすると次から警戒するので、押さえつけてなど力で対応しないこと。
飲んだ後に吐いたり、食欲が落ちることがあります。投薬がストレスになっていないかチェックしましょう。
個体により、性格があるので投薬できないワンちゃん、ネコちゃんもいます。
その時はご相談して下さい。
.