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オウム病(人畜共通感染症) | 犬猫専門・小山動物病院

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オウム病(人畜共通感染症)

オウム病(人畜共通感染症)

 概要

    我国のヒトのオウム病は、1999年~2007年までの8年間で277例の診断、報告があり性別では女性がやや多く、年齢群別では、50代をピークに幅広い年齢層にみられます、時期的には春から夏にかけて多く、それは鳥の繁殖期であるこの時期に産卵、子育てにストレスがかかるため保菌している鳥が菌を排泄するためと考えられています。オウム病は、ほとんどが散発例で、家庭内、食肉加工場、動物公園、鳥展示施設などで発生しています。統計上、国内で小鳥を飼育している家庭は推定300万世帯あって、飼育鳥は国内生産と輸入をあわせて毎年20万羽が市場に流通していると言われています。また、東南アジアなどの森林に生息するオウム・インコ類の捕獲時におけるオウム病クラミジアの保菌率は45%であるが、輸送、輸出中に水平感染が拡大することで、販売前の健康にみえる鳥類の1020%が保菌しているとの報告もあります。以上の統計を参考にすると、鳥類の保菌率の高さから考えるとヒトでの発症は今のところ幸運にも少ないです。しかし今後大流行も否定することはできないので、感染源の調査や発生の予防対策が重要で、医師・獣医師・行政などの連携がこれからも必要だと思います。

原因

    病原体は、偏性細胞内寄生性グラム陰性小球菌(クラミドフィラ シッタシ)です。鳥のほとんどは保菌していても外見上健康であって、体力が低下した時や、ヒナを育てる期間などでストレスが加わった時、あるいは他の疾病を併発したような場合に排菌し感染源になります。排菌は主に排泄物や分泌物から行われ、このような不顕性感染鳥が長期間にわたり環境中を汚染することにより健康な鳥類、哺乳類がクラミドフィラ シッタシを吸引、経口、接触などの感染経路により感染します。

 症状

    初感染のヒナ鳥で発症し死亡する場合もありますが、ほとんどは不顕性感染で、保菌鳥となり、輸送、気温の変化、産卵、疾病、栄養不良などのストレス要因により発症する場合が多くみられます。症状はさまざまで、元気消失、食欲減退、削痩、鼻腔からの漿液性から化膿性排液、結膜炎、緑色下痢便、粘血便、羽毛逆立、痙攣などがみられることがあります。インコ類が多く発症し事例の7割を占めています。

   鶏は比較的抵抗性があります。牛が感染すると、妊娠68ヶ月目に流産してその後回復しても不妊症になりやすいと報告があります。ヒトの場合には、インフルエンザ様の症状を呈する肺炎型と肺炎症状が顕著でない敗血症様症状を呈する型があります。

 診断

   1、鳥との接触歴、飼育歴など問診疫学的調査法

   2、病原体の分離、培養、抗原検出、遺伝検出などによる検出法

   3、血清診断法

 治療                                                                                                      

    抗生物質

        テロラサイクリン系が第一選択薬

        マクロライド系、ニューキノロン系が第二選択薬

    補助療法

 予防

    まず、飼育鳥がオウム病に感染しないように給餌、給水、清掃、温度、飼育羽数、など飼育環境を考え鳥にストレスを与えない飼育方法を選択する。しかし、鳥が体力低下したときや、ヒナを育てる期間などストレスが加わったり、あるいは他の疾患と合併したりしてオウム病が疑わしい場合には早く隔離して、検査、治療をする。

   同時に飼い主の健康被害に対しても十分に留意する。飼育鳥との口移しの給餌など濃厚接触を避け、こまめにケージの清掃を行う。清掃の際には乾燥した糞、排泄物による塵埃の吸引予防のためマスクなどを着用する。もし、飼い主に体調不良があり、オウム病が疑わしい場合には医師に飼育鳥が居ることや、鳥との接触があったことを告げてください。